時は魔界対戦、バージョン5,2時代。
世界ではダークトロルの醜い取り合いや、輝晶獣の奪い合い。
罵倒、煽り、Twitterへの晒し。
世界では負のオーラで覆われ、人間の本質が見え隠れする時代である。
そんな中、一人の武闘家のドワコがメイヴLV5と戦争を繰り広げていた。
戦いは前半
練習PTだったのかもう一人武があんまし上手くなかったからなのか、
とにかく戦いにすらならない状況が続いていた。
開幕から2分ほどで
「きりで」
が6回ほど続いたその戦闘では、もはやPTリーダーから
「きりで」
の言葉はなくなっていた。
みんなリーダーの
「きりで」
を望んでいたのだろう。
そのどわこ(私)もそう望んでいた。
あわよくば
「きびしそうなので解散します」
とかそういう展開も非常にありがたい。
そう思えるほど戦いにすらなっていたかったのだ。
失われるはっぱたち。
知っているかもしれないが、私は葉っぱ難民だ。
つまり、葉っぱがない。メダルもない。SPふくびきけんもない。
とにかく葉っぱの交換手段がない人たちを葉っぱ難民という。
このはっぱ難民から抜け出すには、限られた時間を福の神という単純かつくそつまらない作業にあて、そのSPふくびきけんから低確率で排出されるメダル100枚券に全てをかけ1日を終わらすか、ダイヤ花を買いあさり金に物をいわせて解決するか。
それくらいしか抜け出す道はない。
しかしふらちゃんは時間もなければお金もない。
そんなふらちゃんは葉っぱ難民を抜け出せずにいた。
そんな1枚1枚が貴重な葉っぱを次々と使っていく。PTリーダーが
「きりで」
と言わないと雰囲気的に使うしかないのだ。
泣く泣く使う葉っぱ。
消える葉っぱたち。
そんな時、ある声がふらちゃんの脳裏に聞こえた。
間違いなく聞こえたのだ
勇気ある言葉がふらちゃんの脳内に
※「そこまでだァァ!!」
そんな声がふらちゃんの脳裏に大きく響いた。
声は、それだけじゃ終わらなかった。
「もうやめましょうよ!!!これ以上戦うの!!!やめましょうよ!!!
葉っぱがもったいないっ!!
葉っぱ1枚1枚に、メダル2枚という大きな価値があるというのに!!!もう練習にもなってないし勝てる見込みもないのに!!!
戦意のない3人を無理やり戦わせ、「きりで」といえば止められる戦いに欲をかいて!!
今終われば最小限の葉っぱで済むメリットを見捨てて!!!
その上にまだ葉っぱを使わせるなんて!
今から生き返り倒れ、葉っぱを使う人達は・・・・・!!!まるで、バカじゃないですかぁ!!」
しかし、その言葉は。
しかし、何者かの勇気ある言葉は当然ふらちゃんにしか聞こえておらず
その声をふらちゃんが代弁して言う事は絶対になかった。
もし、仮にそんなことをリーダーに言ってしまえば。
~翌日~
PTリダ「昨日くそみたいなどわこにこんなこと言われたんだがwwww野良こわすぎだろwww」
コメ1「こいつ知ってるwふらチャンネルだよww」
コメ2「うわ・・まじひくわ・・」
などと、Twitterで超有名人になってしまうからだ。
感謝するものもいる
しかし、感謝するものもいる。
この「勇気ある言葉」を今言う事で
少なくともPTリーダー以外の二人はふらちゃんに
「よくやった、若いどわこ。お前がTwitterで超有名人になりyoutube削除という死のリスクを賭けて生み出した勇気ある言葉は・・・良くか悪くかたった今この戦闘の流れを大きく変えた!!」
となる事だろう。
ふらちゃんがとった行動は・・
結局眠さに耐えながら地獄の30分を耐え抜きました。
残りはっぱ9枚になりました。
しずく清算では僧侶が60個、道具が30個くらい使って割り勘めっちゃかかりました。
もう嫌です。心が折れました。
今日はもう終わります。